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新年の御挨拶

会長 矢野精一

会長 矢野精一

新年おめでとうございます。
皆様には、輝かしい新春をお迎えになられたことと、謹んでお慶び申し上げます。

さて、昨年は、厳しい交通情勢の下、交通安全県民総ぐるみ運動愛媛県本部の基本方針で示された「交通死亡事故抑止“アンダー50”」の目標達成を目指し、各地区交通安全協会をはじめ、県、警察、市・町等の関係機関・団体と緊密な連携をとりながら、効果的な交通安全諸施策を積極的に推進しました。

その結果、県内における交通事故の発生状況は、発生件数及び負傷数は共に9年連続で減少し、中でも発生件数は昭和57年以降はじめて7,000件を下回りました。しかし、死者数は70人(前年比+14人)となり、“アンダー50”の目標達成は叶わず、残念な結果となりました。

交通死亡事故の特徴を見てみますと、死者数全体に占める65歳以上の高齢者の割合が前年に続いて60%(44人)を超え、その実態は歩行中や自転車乗用中の高齢者が圧倒的に多くの被害に遭っています。また、依然として飲酒運転による交通事故によって尊い命が犠牲となっています。

このような状況を踏まえ、愛媛県交通安全協会では、本年も、昨年に引き続き、交通事故による死者数を50人未満にする目標の達成を目指し、「交通ルールを守る。」という意識を県民一人一人に強く持っていただくため、各地区交通安全協会をはじめ、関係機関・団体等と緊密な連携をとりながら、

  • 幼児から高齢者までを対象にした幼稚園、学校、地域等における交通安全教室の開催(支援)及び自転車・二輪車の交通安全指導体制の充実
  • 小、中学生を対象にした交通安全に関する作文集「えひめの交通安全へ子供の願い」の発刊
  • 交通ルールに従った自転車の安全な乗り方を習得してもらうための「交通安全こども・高齢者自転車大会」の開催
  • 二輪車の安全運転技能と正しい交通マナー(走行マナー)を習得してもらうための二輪車安全運転大会の開催
  • 県内の交通事故実態と交通事故防止の着眼点を特出しした分かりやすい各種講習の実施

などを積極的に取り組んでまいります。

また、年初の1月からは、電動車いす利用者被害の痛ましい交通事故を防止するため、全国に先駆けて「電動車いす安全登録制度」を開始します。本制度の着実な実施により、高齢者の交通事故防止に大いに貢献できるものと期待しています。

県民の皆様にも、「交通ルールを守る」意識の向上を図るため、引き続き、交通安全活動に御協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとりまして、最良の年となりますよう心から祈念しまして、新年の御挨拶といたします。

平成26年元旦

(一社)愛媛県交通安全協会
会長 矢野 精一

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